暑い季節になり、涼しい屋内で過ごす時間が長くなってきました。
映画鑑賞やスポーツ観戦の機会も増えるのではないでしょうか。
ご家庭での映像体験を劇的に改善するために、家庭用プロジェクターの導入を検討されてはいかがでしょう。
家庭用プロジェクターさえあれば、専用のスクリーンがなくても、白い壁やシーツ等に投影するだけで、驚くほど大画面で、大迫力の映像を楽しむことができます。
我が家では、以前は大型テレビを買いたいなぁと考えていて、金額と置き場所から購入を躊躇っていました。しかし、XGIMIの家庭用プロジェクター「Elfin」を購入したところ、テレビ代わりに毎日利用しており、大型テレビ購入意欲が吹っ飛んでしまいました。
このページでは、XGIMIが2021年8月に発送を開始した家庭用プロジェクター「Elfin」を紹介します。
このElfin、輝度、スクリーンサイズ等の基本性能が高い水準でありつつ、本体サイズ・重量、デザインも秀逸で、起動も素早く、非常に使いやすいスマートプロジェクターです。
価格は税込85,200円で、10万円以下の価格帯では、現時点でも最高峰のプロジェクターだと思います。
なお、発売元のXGIMIでは、楽天のスーパーSALEなどに合わせて、比較的頻繁に独自のクーポン券を発行しています。購入を検討される方は、購入タイミングにご留意ください。
私が購入した当時にはなかった、1万円を超える割引キャンペーンも頻繁に行われています。
XGIMI Elfinとは
XGIMI Elfinは、世界的なプロジェクターメーカーとして知られるXGIMI(ジミー)が「日本住宅最適化プロジェクター」として2021年8月から楽天市場限定で予約販売を開始した、小型・薄型・軽量サイズの据え置き型スマートプロジェクターです。
XGIMIは中国のプロジェクターシェアNo.1の若い企業で、その高い技術力とデザイン性から、Amazon等でも高いレビューを得ています。
日本のグッドデザイン賞をはじめ、世界の多くのデザイン賞で受賞実績があり、「Elfin」もグッドデザイン賞を受賞したXGIMI「Z6」のデザインを受け継いでいます。
XGIMI Elfinのスペック(Anker Nebula Solarとの比較)
Elfinのような10万円以下の据え置き型スマートプロジェクターを探すと、よく似たコンセプトの商品としてAnker Nebula Solarが出てくると思います。
↓こちらがAnker Nebula Solarです。デザインもよく似ていますよね。
XGIMI ElfinとAnker Nebula Solarの基本スペックの比較は次の通りです。
XGIMI Elfin | Anker Nebula Solar | |
定価(税込) | 85,200円 | 69,990円 |
輝度 | 800ANSIルーメン HDR10+ | 400ANSIルーメン HDR10 |
解像度 | 1920×1080画素 | 1920×1080画素 |
パネルサイズ | 0.33インチDMD | 0.23インチDMD |
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 |
投影サイズ | 40〜300インチ (〜120インチ推奨) | 30〜120インチ |
OS | Android TV 10.0 | Android TV 9.0 |
RAM | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 8GB |
自動台形補正 | 垂直○ 水平○ | 垂直○ 水平×(手動のみ) |
オートフォーカス | ○ | ○ |
スピーカー | 3W×2 | 3W×2 |
入力ポート | DC×1 HDMI2.0×1 USB-A×1 | DC×1 HDMI2.0×1 USB-A×1 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
サイズ | 約193×193×48mm | 約192×192×59mm |
重量 | 0.9kg(973g) | 1.0kg |
消費電力 | 65W | 57W |
動作音 | <30dB | <30dB |
ランプ寿命 | 30,000時間 | 30,000時間 |
角度調整(フラップ) | なし | あり (最大13°まで調整可) |
専用アプリ | なし | Nebula Connect |
発売時期 | 2021年8月 | 2021年2月 |
Anker Nebula Solarの方が1万円以上安いですが、XGIMI Elfinはその分、性能面が全体的に優れています。
特に、輝度・パネルサイズ(ディスプレイチップのサイズ)といった、画像の明るさ・画質に直結するスペックや、OS・ストレージ・水平自動台形補正といった、使い易さに影響するスペックで、Elfinの方が明らかに優れています。
さらに、XGIMIでは比較的頻繁に1万円超の割引キャンペーンを行っていますので、それをうまく使えば、価格差すらひっくり返すことが可能です!
Anker Nebula Solarの性能もよくまとまっており、正直なところ、角度調整機能や専用アプリがある点などは羨ましいなぁと思うところです。最終的には、どのスペックを重視するか、個人の好みで決めていただければ良いと思います。
Elfin開封の儀
ピッタリサイズの段ボールに、かなりしっかりした緩衝材ですっぽり包まれて入っていました。安心感があります。
箱はこんな感じ、シンプルで好感が持てる外観です。
箱を開けると本体がこれまたすっぽり収まって入っていました。
本体をどけると、下には付属品が入っています。
箱に入っていたのは、プロジェクター本体、アダプタ、電源コード、リモコン、ユーザーガイドと保証カードです。
リモコンには単4電池が2つ必要で、同梱されていないため、別に準備する必要があります。
本体の外観です。グッドデザイン賞を受賞した「Z6 Polar」と同じデザインを踏襲しているとのことで、シンプルでかっこいいデザインです。
Harman Kardon製の3Wスピーカーを2基搭載しており、harman kardonのロゴが密かに主張しています。
レンズの様子。レンズは剥き出しではなく、透明なカバーに覆われています。このまま使います。
背面の電源スイッチ。
電源スイッチからファンを挟んで反対側に電源プラグ、イヤホンジャックと、HDMI端子、USB端子がついており、幅広い機器と接続可能です。
底面の様子。スタンドと接続するための三脚座がついていますが、本体だけで角度調節はできません。
Elfinの設定
電源をオンにするとPCのような初期設定の画面が出てきますので、画面に従って設定すれば、最低限使用できる状況にまでなります。
Android TV10.0を搭載しており、YouTubeやAmazonプライムなどのアプリがデフォルトで入っているため、サインインすればすぐに利用できます。
初期設定のためにWifi接続が必須ですので、その点ご留意ください。
Netflixを見たい、テレビ画像を投影したい、Bluetoothスピーカーと繋げたいなど、さまざまな用途で使用することができますが、それらについては参照可能な多くのサイトがありますので、そちらをご参照ください。
例えば、こちらのGlimpseのサイトで、XGIMIのプロジェクターのFAQをまとめてくれています(Elfin用の記載はありませんが、基本的な仕様に変更はないようです)。
Elfinを使ってみた感想
実際にElfinを使ってみた感想は次の通りです。
総じて、個人的には大変満足しており、さっそく映画鑑賞・ゲーム等に毎日大活躍しています。
まずは優れている点。
- 軽量・コンパクトで場所を選ばない!
- 立ち上げが早い!
- 画像が綺麗で明るい!
- 動作音がとにかく静か!
- ゲームの「ブースト」モードを使えば、ゲームの遅延も気にならない!
軽量・コンパクトで場所を選ばない!
Elfinのサイズは、縦横がそれぞれ193mm、高さが48mmと、非常にコンパクトです。お弁当箱・・・にしてはちょっと大きいサイズですが、置き場所には困りません。
例えば、上で比較したAnkerのNebula Solarが192mm×192mm×59mmですので、Elfinは、縦横ほぼ同サイズで薄いのが特徴です。
重量は0.9kgで、持ち運びも簡単です(なお、AnkerのNebula Solarは1.0kgですので、重さはほとんど変わりません)。
立ち上げが早い!
楽天市場のサイトでは、起動時間はたったの5秒!と謳っています。
我が家で実際に測ってみたところ、一度使用した場所で電源オフから起動した際には、実際に約5秒で立ち上がりました。どうやら以前の設定を覚えているようです。
新しい場所に移して起動し直してみると、設定に時間がかかるようで、40秒ほどかかりました。
それでも、起動が遅くてイライラするほどではなく、起動後すぐにアプリなどから動画を見ることが可能です。
我が家では、DVDレコーダーからHDMIで出力して、大画面のTV代わりとしても利用しています。流石にTVに比べると閲覧可能になる(起動+補正)まで時間がかかるのと、昼間は少し見づらい欠点がありますが、TVの代用品としても使用に耐えうる作りだと思います(何より、大画面で見られるのが嬉しい!)。
画像が綺麗で明るい!
画像の解像度は1080pのFull HDで、輝度は最大800ANSIルーメンです。この価格帯のプロジェクターにしては、現時点で最高峰だと思います。
実感として、昼間でもカーテンを閉めて使えば十分使用に耐えますし、夜に灯りを落として使うと息を呑む美しさです。
動作音がとにかく静か!
特筆すべきは動作音です。エアコンやサーキュレーターと比べても静かで、電源を切るのを忘れていても、しばらく気づかないくらいです。
プロジェクターの動作音が大きいと動画の音量を上げがちですが、Elfinは終始静かで、急にファンがうるさく回るようなこともありません。
我が家では、寝室で子供が寝るまで、リラクゼーション動画をElfinで投影するといった使い方もしていますが、全く睡眠の邪魔になりません。
ゲームの「ブースト」モードを使えば、ゲームの遅延も気にならない!
Elfinにはいくつかの画像モードがあり、そのうちゲームの「ブースト」モードを使えば、ゲームプレイ時の遅延も気にならないレベルでした。
ただし、「ブースト」モードでは台形補正が使えないため、真正面から投影する必要があります。
次に、ちょっと残念だった点。
- 使用中にアダプターが熱くなる。
- 自動台形補正機能はそれなり。
- 角度調整機能がないため、角度調節可能なスタンドがあった方が便利。
使用中にアダプターが熱くなる
使用中にアダプターがかなり熱くなり、触ると熱くてびっくりします(長いこと触っていると火傷しそうです)。
初期不良かとも思いましたが、実は他の購入者さんも同じ状況のようで、楽天のレビュー内にXGIMI運営チームの検証結果が載っています。使用環境30度でアダプターが60度前後まで上がるものの、「日本の電気用品安全法(PSE)適性検査の認定されている範囲内」とのことです。
今は、使用中に不用意に触らないように気をつける程度で、問題なく使えています。
自動台形補正機能はそれなり
Elfinには自動補正・オートフォーカス機能がついており、売りの一つになっています。
自動補正機能は使用環境で左右されるようで、ピッタリ補正されることもあるものの、思ったほど大画面で投影されなかったり、ちょっと傾いたりすることが多く、自動補正後の画面を手動で補正して使っています。
ただし、一度設定した場所で再起動すると設定を覚えているようで、補正する必要もなくスムーズに使えます。
あっという間に自動補正してくれますし、もちろん自動補正機能がないよりはだいぶマシですので、期待しすぎない程度に期待すれば良いと思います。
なお、私は自動補正後の画面を手動でさらに補正することが多いですが、(手動の)台形補正機能自体は結構融通が効いて優秀です。
角度調節機能がない
Elfinには角度調節機能はついていませんので、高さや角度の調節は少し苦労します。
三脚やプロジェクター用のスタンドを使うなり、雑誌などを挟んで調節するなりの工夫が必要となります。
少しでも本体だけで角度調節ができればなぁ・・・と思いますが、三脚座がついており市販の多くの三脚・スタンドと接続可能ですので、問題は少ないと思います。
ちなみに、我が家ではXGIMIが販売しているデスクトップスタンドproを使っています。
重みがあってしっかりホールドしてくれますし、その割に角度や方向を簡単に調整できるので、とっても重宝しています!
楽天市場とAmazonで不定期に独自クーポンあり
XGIMI Elfinは当初楽天市場で限定販売され、現時点ではAmazonでも販売されています。
楽天市場では、購入時に楽天ポイントがつくほか、楽天市場XGIMI-STORE独自のクーポン・特典等を付与するキャンペーンが用意されていますので、キャンペーン時期に購入するのがお勧めです。
なお、使用の有無に関わらず30日間返金保証してくれるほか、1年間の無料修理対応がついています。問い合わせへの対応も迅速でした(私が購入時の特典について問い合わせたところ、すぐに返信してくれましたし、楽天のレビューでも問い合わせ対応は総じて高評価です)。
高い買い物ですので、アフターサービスが充実しているのは重要なポイントです。
ポイントの付与率や、独自クーポン・特典の有無・内容は日々変動しますので、購入される際には十分に内容や適用条件をご確認ください。